雲のむこう、約束の場所 感想02

とにかくびっくりしたのは、女の子のキャラ。うるさい批評家はこの女の子の性格、人物造形を「前作に比して知的後退である」とか言うんだろうなきっと。ばかもんが。←いもしない敵を叩く妄想です。すみません 
物語のリアリティを高めたぶん、女の子はああいう人物造形になったんだろうな、と見終わった今ではそう思います。中途半端にリアリティを追求する作家は、ついつい世界観も人物造形もすべて同じレベルでリアルにしてしまう傾向にありますが、この作品はそのあたりの塩梅が良いな、と思います。
作品を単体で語らずに、前作である「ほしのこえ」とくらべるのは邪道なんでしょうけど、やっぱり見ながらチラチラと思い出していました。ああ、このあたりはずいぶん表現が洗練されてかっこよくなっているな、とか。
具体的な内容に触れる感想ではないので、ああ、もどかしい! とお感じのかたは、ハウルと違ってはなはだ限定されたかたちの上映ですが、万難を排してぜひ劇場へ。12月からはライズエックスにてデジタル上映も行われるそうです。また涙が止まらなくなってきたので、このへんで。