戦争体験
晴れ。あけましておめでとうございます。
この日報、タイトルに反してあんまライトノベルの話題がありませんが、今後もおつきあいくだされば幸いです。いつもひとりよがりな内容ですみません。
NHK衛星でやっていたドキュメンタリーとかをがらにもなく見ていて、フト思うのですが、戦争を体験することと、苦しい体験をして精神を鍛えてりっぱな人間になることとは切り離して考えるべき、と思います。
戦争体験があったからわたしは鍛えられた、苦しいときでもがんばれるのだ、という意見を聞くことがあります。わたしは戦争の状況を想像するしかないので、そうですか、たいへんでしたね、それにひきかえ、わたしはあなたとちがって軟弱者です、ごめんなさい、としか答えることができません。
しかし、戦争によってたとえば顔の半分、あるいは四肢やペニス、あるいは運動する能力を失ってなお生き続けるひとの前で「戦争体験があったからわたしは鍛えられた、苦しいときでもがんばれるのだ」と胸を張って言えるひとがいるのかな、とも思います。
イラクに派遣されたアーカンソー州兵
先日録画したNHKのドキュメンタリー「イラク 最前線で何が起きていたか〜イラク駐留 アメリカ州兵部隊」見る。イラクに派遣されたアーカンソー州兵のドキュメンタリー。州兵は国軍とは別組織なので、装備は1950年代から更新されないままのものをそのまま州から持っていくという。ほんとなのこれ!? 車両にはちゃんとした防弾版がないので、廃材置き場から使えるものをみつくろってきたり、ボディー・アーマーをドアにひっかけたり。ほんとなのこれ!????? 州兵にだけはなりたくないです……。番組おしまい近くの、若い兵士のことば。「オレが今まで話したことはすべて忘れてくれ ここの現実はオレの想像をはるかに超えていた」。
攻殻S.A.C.脚本家・櫻井圭記
「攻殻S.A.C.」ひきつづき見る。「攻殻S.A.C.」は、サスペンスであるべきところが、いまひとつ到達し得ていないもどかしさを感じるのですが、櫻井圭記(さくらいよしき)というひとが脚本を書いている回は、「本来あるべき理想的な攻殻S.A.C.」に達している気がします。本来あるべき、ったってワタクシの描いた勝手な理想ですが(^^)。とにかくお話の完成度の高さがほかの回に比べて突出しています。演出や作画を別にしたら、このひとが参加している回がいちばんスキ。大人のひとがつくっているな、っていうカンジー(^^)。ウェットな描写を排除してるからそう感じるのかしら。
ただ、ここまでできるんなら、もっとひねれるはず、もっとおもしろくできるはず、とも思います。士郎正宗版・攻殻機動隊のモトネタのひとつであるドラマ「特捜班CI5」のニオイが強い、#17「未完成ラブロマンスの真相」だったら、テーマと題材とをさらに一致させて、とか。マー見る側はほんと勝手&ゼイタクですね……。
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