攻殻S.A.C.脚本家・櫻井圭記

攻殻S.A.C.」ひきつづき見る。「攻殻S.A.C.」は、サスペンスであるべきところが、いまひとつ到達し得ていないもどかしさを感じるのですが、櫻井圭記(さくらいよしき)というひとが脚本を書いている回は、「本来あるべき理想的な攻殻S.A.C.」に達している気がします。本来あるべき、ったってワタクシの描いた勝手な理想ですが(^^)。とにかくお話の完成度の高さがほかの回に比べて突出しています。演出や作画を別にしたら、このひとが参加している回がいちばんスキ。大人のひとがつくっているな、っていうカンジー(^^)。ウェットな描写を排除してるからそう感じるのかしら。
ただ、ここまでできるんなら、もっとひねれるはず、もっとおもしろくできるはず、とも思います。士郎正宗版・攻殻機動隊のモトネタのひとつであるドラマ「特捜班CI5」のニオイが強い、#17「未完成ラブロマンスの真相」だったら、テーマと題材とをさらに一致させて、とか。マー見る側はほんと勝手&ゼイタクですね……。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 09 [DVD]

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