コミケでどっきり

当初は予定はしていなかったのですが、朝の自転車での運動ののち、シャワーを浴びてコミケ2日目に向かいました。翌日のコミケ3日目は当初から絶対に参加予定。なんでかっていうと、わたしにアニメ版「AIR」DVDをお貸ししてくださった友人IMYS氏の、サークルのお手伝いをする約束をしたからです。創作系の楽しい本やグッズ、押井守のマニアックな批評サークル「野良犬の塒」など、お目当てが多いことももちろん理由のひとつです。


この日行ったのは、ごあいさつをしたいサークルがあったことや、すっかりハマってしまった西尾維新戯言シリーズ」、折りたたみ自転車、小径自転車での輪行(自転車を携行する旅行)を扱った本などがお目当てだったので。ギリギリまで行くかどうかを迷っていましたが、結果はゴウ。11時半というナメた時刻に行ったせいか、チェックしておいた自転車の本はなんと2冊とも完売。嗚呼。「次回はもっと早く来ます」、と、小径自転車による輪行本のサークルの方にお伝えしつつ、見本の本を拝見させてもらいました。愛情の伝わる良い本。やっぱブロンプトンは良いね。買えなくて残念至極。次回は早めに行きます。入場街の列に並ぶのもいといません。反省しました。
戯言シリーズ」のほうも、チェックしていたうちのひとつ「罪イチゴ」は完売。こちらはとらのあなで9月に頒布予定、とのことで一安心。フーっ。
ミステリ・ファンにはおなじみのサークル、「甲影会」で「別冊シャレード 特集 笠井潔」を購入。「最後の一冊です!」とのこと。おお、なんという幸運! ブ厚いのにたったの200円。お財布開けるときに「ほんとに200円でいいんですか?」って聞いちゃった。ありがたし。ここのサークルが出していた「特集 森博嗣」「特集 芦辺拓」(あしべ たく)は読み応えがあったな〜。やっぱりコミケはめんどうがらずに、2日間以上通わなきゃダメかしら(^^)。


あいさつに行ったサークル「production α」*1から離れようとしたそのとき、「あれっ、アベタケコミさん!」と声をかけられる。ふりむくと、翌日に売り子さんとしてお手伝いをする約束をした、件の友人IMYS氏がご友人たちと一緒にいらっしゃるではないか。十数万人の中で約束なしに出遭うなんて、な、なんと奇遇な*2。翌日に手渡されるはずだった予定のサークル・チケットをその場で受け取ることができました。わたしの普段の行いが良いせいか、はたまた天の配剤か(同じか)。


コミケは一日一万円まで!」を標語に掲げていますが、守れたためしがありません。だったらサイフに予定を超える金額を入れなければ良いのですが、なかなかね。でも予想外の良質な本が買えてご満悦。これで明日も大過なく参加したら、初めての2日連続コミケですよ、わたし。
女王の教室」と「デスパレートな妻たち」の本がないかな、と探しましたが、わたしの廻った範囲では見つからず。無念。


混んでいるだろうから、と普段は敬遠している企業フロアへ、なぜだかついつい行ってしまう。村田蓮爾のミニ画集「FUTURECODE」と、やはり村田に関連する画集の「BORDER」とを買いました。占めて1600円なり。冷静に考えればすっげえ高い値段ですが、コミケってエのはどうしてこうアレな気分にさせられるんでがしょうねえ……。見本に置いてあった漫画・イラストのアンソロジー「ROBOT」、5巻がいいな。気に入った。必ず買おう、と誓う。


購入したもののメモ:
風虎通信……「メカ・ミリタリー」ジャンル……「オタク・イズ・デッド」、「月刊岡田斗司夫 2号」(おそらく委託でしょうか)……2冊とも、とても読み応えがありました。特に「オタク・イズ・デッド」。新宿にあるロフト・プラス・ワンでの発言をすべて収録してあるそうです。……わたしは世代的には第一次おたくなのかしら、たしかに岡田さんの言う、義務感めいたものを感じてはいますね。好みに合わなさそうだけど、この新番組はいちおうチェックしておこう、趣味からははずれるけど、自主制作アニメの上映会に足を運んでおこう、なんてね。
いまの若いおたく、オタクのかたがたはそのあたりどうなんでしょうね。28歳のオタクを存じ上げていますが、このかたはプロのクリエイターなせいもあってか、とても引き出しが多いというか、世代論ではくくれない感じ。「じぶんにとって官能の得られるもの」を日々追求してやまないかた。同世代のオタクとは、おそらくちょっと違うでしょうね。
ガメラが来た……「特撮」ジャンル……「特撮が来た 11」「特撮が来た 12」……「特撮が来た 11」には「惑星大怪獣ネガドン」の監督インタビューなど、「特撮が来た 12」は「小さな勇者たち ガメラ」特集。いつもながら、「これぞ同人誌!」という力の入りよう。文章もイラストも、そしてまんがも楽しい。
春屋。……「小説ファンクラブ」ジャンル……「零崎一賊の人間喜劇」「時をかける少女 無料布教本」……戯言シリーズの同人誌も楽しいですが、購入時に無料でいただいた「時をかける少女 無料布教本」も良い! よいよ若者! 熱い! 熱いよきみたちわ! おじさん感動しちゃったよ。うううう(←泣いてる)。ネタバレまんがと小説のページが袋とじになっています。フフフ。ネタバレページを読んでいると、頭の中で、映画の主題曲「ガーネット」が鳴り響いてきちゃいます。
こいこいclub……「小説ファンクラブ」ジャンル……「本紹介本 活字中毒処方箋」9、10、11の3冊……書影も入って読みやすいレイアウト。お題の本についての鼎談、という体裁が楽しい。お薦めされている本を読みたくなります。次回もぜひ立ち寄らせていただきたい!
嗚呼〜関学漫同 伊勢田勝行支部……「特撮・SF・ファンタジー」ジャンル……アニメDVD「浅瀬でランデブー」……1000円であの感動を得られるのか、と思ったら、気がついたら財布を開いてしまいました。か、買ってしまった。やっちまったよ。ロフト・プラス・ワンで味わったわたしの苦しみ、いやさ幸福をほかのひとたちにも味わわせてあげたい。このDVDを手に友人知人の家々に押しかけよう。フフフ。
購入時、お隣のサークル「映像温泉芸社」さん(ご丁寧なイベント案内のメール、いつもありがとうございます。たいへんに助かっております)から「伊勢田監督の作品上映会チケットあります」とお声をかけていただきました。……ええ、案内メールにはくまなく目を通しておりますゆえ、この日の夜に開催されること、もちろん存じておりますとも(^^)。……はい、どうも、エエ、アノ、ありがとうございます、などとニゴしてチケットはご遠慮して立ち去りましたが、やっぱ行っておけばよかったかなあ、上映会。気絶するほど笑えただろうな、きっと。……みなさんの誤解を招かないように記しておきますが、わたしは心から伊勢田勝行監督を尊敬しています。いろんな意味で。

*1:国産ロボットや江ノ電、航空ショウなどの映像DVDが中心。なにぶん映像のプロによる撮影&編集なので、見ごたえ有り。今回はなんと壁際サークル! おじさんはうれしいよ。あなたの必死の努力の結果ですよ、TS氏。恥ずかしながら江ノ電DVDジャケットのイラストを描かせてもらっていますわたくしアベタケコミ←ちょっと自慢

*2:←詳しい理由は申し上げられないが、事情をうかがってみると、あまり奇遇ではなかった。ははは