モンスターズ・インク再見

モンスターズ・インク」再見。やっぱり、さいきん見た「リベリオン 反逆者」とストーリーが同じ。「非凡な力を持つ主人公、特別な立場にある主人公が、みずからの立場に疑問を抱き、おのれの良心に忠実に、あえて苦難の道を選び、ついにはあやまった世界観を反転させる」お話。構造だけを抜き出すと、一見かけ離れているもののあいだにも、ヒットの法則らしきものに忠実に則ってつくろう、とする強い意志が見えます。「雲のむこう、約束の場所」のお話も、これと全くと言っていいほど同じ構造です。
モンスターズ・インク」といえば、友人EV氏に公開当時の宣伝特番を見せてもらいました。石さんと田中さんが「プロジェクトX」になぞらえて映画を宣伝するのですが、それがピタっとハマっていたのは、やはり共通する要素が多かったからでしょう。しかし「モンスターズ・インク」は「リベリオン」に比べて格段にお話が良くできてるし、ギャグやアクションのアイディアもクール。CGなどの映像技術やキャラクター・メイキングばかりに目を奪われると、いつまでたってもピクサーの人気の秘密にはたどりつけません。そーいう簡単なことがスーツを着てネクタイを締めているひとには(以下略)。

モンスターズ・インク [DVD]

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