太陽

TSUTAYA DISCASから到着したアレクサンドル・ソクーロフ監督「太陽」ソクーロフ監督の映画ってーと、いまはなき六本木のカルト専門(?)映画館、シネ・ヴィヴァンで、監督の舞台挨拶つきで「ストーン クリミアの亡霊」を見たですよ。なぜか現代に復活したチェーホフと青年とのお話。とても素敵な映像でした。お話はともかく、緑がかった美しい映像は一生忘れられない。なので、仮にストーリーがつまんなくても、映像だけは素晴らしいはず、と思って見てみました。


たしかに映像は端正&綺麗。前半1時間は歯ぎしりするくらいに相当にタイクツなのですが、転換点を過ぎたところ、昭和天皇マッカーサーとの初会見のあたりから凄い緊張感。人間の孤独というテーマと、昭和天皇という題材がピタリと一致していてるところは、見ていて気持ちよかった。
イメージ・シーンの空爆が、特撮担当のひとがんばっていました。一生忘れられない映像。天皇の待避壕がまるで秘密基地のように見えて(いや、正真正銘の秘密基地か)、これもかっこよかったな。


ソクーロフ監督はこうしていまも活躍してるけど、おなじシネ・ヴィヴィアンでやってた「アヴェティック」を撮ったアルメニアの監督、ドン・アスカリアンはなにをしているんだろう。「アヴェティック」も一生忘れられない映像。素敵だ。SFじゃないけど、まるで地球以外の星で撮影されたような映画。