<ネタバレご注意>まぼろしの市街戦

狩人の夜」同様、3年ほど前に紀伊國屋書店からの発売直後に買ってそのまんまにしておいた映画。シネフィル・イマジカというレーベル。フィリップ・ド・ブロカ監督「まぼろしの市街戦」見る。フランスの風刺映画だっつーから、ユーモアとエスプリの効いた軽快なコメディかと思いきや(偏見か)、これほどまでに悲しく美しい反戦映画だったとは! 前半は正直言ってタイクツだったのですが、クライマックスでは感動して涙がボロボロこぼれました。ああびっくりした。完全に意表を突かれました。DVDソフト買っておいてよかった! アマゾンに限って言えば、いまは高い値段が付いてしまっています。新宿東口の紀伊國屋書店にあるDVD屋さんではまだ扱っているかしら?


わたしは昭和49年版TV放映の吹き替えバージョンで見ました。吹き替えが収録されているんですよ! マニアックだなあ。故人となった富山敬が主人公を吹き替えています。ただこのヴァージョンだと部分的に音声が消されていたり、字幕に切り替わったりしてしまうんですよね。吹き替えに固執せぬ方はぜひ字幕でどうぞ。


この映画、政治的に正しくないというか、要するに舞台の一つとして精神病院が扱われているために、今後TVでの放送はあまり望めないので、レンタルでも何でも、なんとかぜひご覧ください。