「警察戦車隊 TANK S.W.A.T.01」

わたしが大好きな名優・雪野五月が関西弁(正確には神戸弁?)でしゃべりたおしてまっせー。素敵! ロマのフ比嘉監督「警察戦車隊 TANK S.W.A.T.01」見ましたよ! 士郎正宗のまんが「ドミニオン コンフリクト編」が原作。予備知識ほとんどゼロで見ました。「アニメージュ」掲載の対談は、がまんできずに読んじゃったけどね。ネット配信のトレイラーはあまりじっくりとは見ないようにしてました。
うわ、想像していたストーリーとはぜんぜん違ってた(^^)。もっとガチャガチャとして、暴力的で、猥雑というか、混乱、混沌とした、さらにいうとお話が破綻してるくらいにいびつな過剰さを持つ作品、というイメージを勝手に描いていました。


しかしさすがロマのフ比嘉監督、かっちりとしたお話の構成で、それでいてコンパクトになりすぎず、これはたまたまですがタイムリーな題材で(^^)、30数分という短い時間でも濃密なイメージの奔流を楽しめました。「官能」という言葉をわたしはつい安易に使い気味ですが、ほんとに! 豊穣な官能が得られる。見ていて気持ちが良い。↑では勝手なこと書いてますが、見ごたえを支える「過剰さ」もちゃんとあります。そこまでやるのか! やってくれるのか! というね。あとキャラに関しては、アンナとユニがこれほどまでに活躍してくれるとわ。わたしスキなんです、あのふたり。見分けがいまだにつきませんが。フフフ。絵柄に関しては「URDA」よりもさらに「萌え」度合いがアップしてます。ははは。


オーディオ・コメンタリーもあるので、聴きながら再見しました。門外漢のわたしには見ただけではわからない「過剰さ」の説明もされていて勉強になります。見返してもなおおもしろい。なにぶんテンポが速いこともあって、正直、1回、2回くらい見ただけではわからないところがわたしにはあるので、何度も繰り返して見るつもり。それくらいに、再見に耐えうるハイ・クオリティな映像&お話です。ぜひ! 買って手元において見るべし。「01」とあるから、当然続編もあるんでしょう? 楽しみ。
特典ディスクも良いですね。ロマのフ比嘉監督の過去の短篇も入っているし、個人でCGアニメをつくっているクリエイターの作品紹介も10人ぶんくらいあり。たとえば「ペイル・コクーン」とか。どれも凄いです。不勉強なわたしが知らないだけで、まったく本邦には凄い才能が多くある。
ロマのフ比嘉監督インタビュー
http://moura.jp/frames/report/060404/

警察戦車隊 TANK S.W.A.T.01 [DVD]

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