ゲイシャ13上映会いてきたー

世間的にはトリノ冬季オリンピック開幕(日本時間)かも知れぬが「映像温泉芸社 ゲイシャ13(サーティーン)」を見てきました。於・西武新宿線沿線、野方区民センター。またしても開場時刻少し前についたら、やはりズラリと列が。みんな熱心ね。負ける。渡された整理券の番号は79でした。キャパは280席くらい。満員御礼だったそうです。
物販コーナーに快作&怪作「毒婦マチルダ」の、松梨智子監督がコスプレ姿でいらしていてびっくり。知り合いでもないのに失敬とは思いつつも、ついお声をおかけしてしまいました。毒婦マチルダとってもおもしろかったです、とか。お話しただけでDVDもなにも買わなかったのはさらに失礼とは思いましたが(^^)。
客席を見渡すと、若いひとも多いけど、わたしと同年輩のひともけっこういました。男ばかりでなく、女性の姿もあった。ただ、じぶんと同じ系統の服装、同じニオイのひとばかりだな、とは思った(^^)。おたく、とはいわんけど、フツーの映画ではもう飽き足らない、というかたがたね。うーん、でも、いわゆるアニメオタクとはちょっとだけちがう雰囲気かな。アニメオタクよりもフットワークが軽快そうな感じ。見た目だけでここまで言い切ってよいのか、とも思いますが。


♪そーおさー このー世のー どの作品の挿入曲だったかしら、ひさしぶりに実写版「ワイルド7」の主題曲を聴いたなー。そのほかにも、各作品には古ネタがそこかしこに。わたしはよくわからないけど、映画に詳しいひとにはもっと楽しめたんだろうなー。著作権のアレがあるから画像をアップするのは控えますが、パンフレットの「ゴルゴ13」パロディまんがも笑える。ほんとセンスが良いですよ映像温泉芸社さん。


オープニングの「リアルニンテンドッグス」、もうほんとに! 腹の底からげたげたと笑った。数十秒で終わっちゃう超短篇だけど。あんなどあほう極まりない一発ネタ(←ホメてます)で、パート2までやっちまってるその度胸に感服。
「寿しデカ」(『刑事まつり』出品作だそうです)にはどびっくり。失礼だけど、自主映画になぜあんな超特大の豪華な大ネタが!? テレビでは何度か見たことあるけど、映画には初登場じゃないのか? あのビッグ・アイテムは。
でも、パンフに書いてあるようなバカ映画(←ホメてます)ばかりでなく、「グリーン・デイズ」のような、完成度の高いきちんとした映画もあったのでびっくり。主演の女優さんは、戦隊ヒーロー番組の新番組のヒロイン役だそうです。いろんな意味でほかの作品とのコントラストを成していました(^^)。
「百人戦隊ヒャクレンジャー」にも参った。頭の中でモヤモヤと思いはするだろうけど、実現させてしまうとわ。ほんと笑った。高い技術でバカを貫く(←ホメてます)その心意気に感ずる。


いちばん楽しみだったのが、敬愛する中村犬蔵監督の特撮フルCGレトロ怪獣映画(?)「メカデンキネコ逆襲」。「伊福部昭追悼」だそうです。上映時間は60分くらいあったのかしら? 大力作! たったひとりで一年四ヶ月で制作、とのこと。凄い。ギャグの連発に脱力もするし大笑いもするけど、卓抜したセンスと、超絶技巧の映像表現に圧倒されて大感動。同じ特撮CG映画(?)ならば「惑星大怪獣ネガドン」よりもずうっとスキ。方向性がちがうので比べるのは無粋かとは思いますが。いやほんとマジ、市街地の破壊シーンや、キングギドラっぽい怪獣の表現なんか戦慄しますよ。メカメカしい猫たちのデザインが、見ているうちにとてもチャーミングに思えてくるのも不思議。決戦場となる舞台が舞台なので「萌え」もあります(^^)。
某怪獣映画や、某大ヒット潜水艦映画の音楽まで使われていたりするためか、著作権の関係でソフト化は無理だそうなので、上映会などの機会があったらぜひ! ご覧ください。絶対に損は無い。断言。
わたし、監督を敬愛するとか言いながら、デンキネコは「ビッグ・ジャイアント」とか、CD-ROM収録作品しか知らなかったので、いままで上映会に足を運ばなかったことを猛省しています。便利な東京に住んでいるというのに。
↓上映会はもう終わっちゃったけど「メカデンキネコ逆襲」予告編
http://hanapiku.web.fc2.com/geisha13/denki_yokoku.html


司会のあいさつも終わり、これですべてのプログラムが終了……と思ったら、突然「某実在野球チーム対芸社」の野球中継映像が流れる(もちろん画像を加工したパロディ)。……字幕には「延長戦」とある! アンコール上映がはじまりました。やっぱり著作権の関係で、ここにもひとことも記すことさえ許されないデインジャラスな爆笑短篇映像がたてつづけに流される。時事ネタ(今年になってから発覚したアレやアレですよ)炸裂、ギャグ大爆発。←いつ作ったんだろう? 客席はもうドッカンドッカン受ける。これは一年前の作品だそうですが、某女一匹狼復讐映画Vol.1・Vol.2に某公共放送やプロスポーツ新規参入の問題をからめたパロディがわたしには最高だった。ほんっとにセンスが良いよ。
司会のひとも言ってたけど、延長戦も含めて5時間(途中2回の休憩あり)、これで御代が1000円ポッキリとわ。安いよ。わたしは残念ながら不参加でしたが、終了後の打ち上げにはどなたでも参加できるそうですよ。恒例、だそうです。
新宿TSUTAYAに置かれたフライヤーを見てはいたけど、主催の担当のかたからお知らせメールをもらわなかったら行かなかったかも。ほんとに行って良かった。フーッ。