BSアニメ夜話SP 劇場版・機動戦士ガンダム

NHK衛星「劇場版・機動戦士ガンダムSP」録画しつつ、ついつい見てしまう。劇場版ガンダムを三本放映&ゲストによるトークや監督インタビューなどの特別番組が三つという構成。……おお、動くランドウォーカーがライブ映像で! 


富野由悠季監督のインタビュー「富野、吠える!」はたいへんに興味深かった。NHKのひとは同行した井上伸一郎に「初対面のひとは(富野監督に)ガーンとやられますよ」とおどかされていたけど、そのNHKのひとのファースト・ネームにひどく理不尽な理由で噛みついて、期待通り(?)の猛烈におっかない顔をしてみせる監督はステキです。エンターテイナーはかくあるべし。二年ほど前、東大安田講堂(!)で行われた監督の講演を聴く機会があったのですが、そのときの熱いことばの数々を思い出しました。
「キャラクターの名前のうち、半分は好きではありません」という発言にはショックを受けて倒れてしまう。そ、そんなにテキトーにつけていたなんて! いや、うすうすは感じてましたが(^^)。というか、そのテキトーを許してしまう、半端なシゴトをするひとたちへの憎悪が画面のこちら側にもガンガン伝わってきました。これほどの熱情があってこそのガンダム、大衆芸能、映像表現なんですね。


劇場版は何度も見てるからべつにいいや……と思いつつも、録画しながらついつい映画に見入ってしまう。「めくら撃ち」はダメでも「めくらまし」はオッケー? と思ったけど、め・くらまし、か。すみません、ははは。日本語は難しい。些末なことはさておき、やっぱりおもしろいですねファースト・ガンダム。21世紀のいまでも古く感じない。普遍性がある。