ノーマンズ・ランド(戦争映画じゃないほう)

もう一本。ピーター・ワーナー監督「ノーマンズ・ランド」。潜入捜査モノ。ボスニア・ヘルツェゴビナセルビアとの紛争を題材とする映画「ノー・マンズ・ランド」とは別物です。ややこしいな。
刑事殺害事件の捜査のため、ポルシェ専門に盗難と密売とを生業とする、チャーリー・シーン演じる悪漢の組織に若き警官が潜入、というお話。「ハート・ブルー」、「ワイルド・スピード」みたいに、潜入捜査として、シゴトとしてワルに近づくうちに捜査対象に共感を抱いてしまい、シゴトと友情との板挟みに……、というおなじみの構造。わたしがポルシェというか自動車に思い入れがないせいか、映像テキな魅力には欠けるものの、なかなかかっちりとしたつくりでした。1987年の作品なので、盗難のテクニックは過去のものになってるかもしれませんね……。
定番のプロットだけど、いちばん大モトのモトネタになってるのはなんなんだろう? 映画? 小説? 設定が違うけど「白と黒のナイフ」も同じプロットかな。男女の恋愛よりも男同士の友情のほうがより美しくなるプロットですね。