ゴルゴタ

深見真ゴルゴタ」読む。著者はじめてのハードカバー。不良少年グループに妻子を惨殺された陸上自衛官と、彼の犯行と思しき連続殺人事件を追う、切れ者の特殊班刑事が中心人物。ひとつの事件を描くのみならず、国防とは何か? までをも読者に厳しく問うてくる作品。
拷問シーンなど、凄惨な描写があるので、苦手な方はくれぐれもご注意。警察や自衛隊に関して、知らないことばかりが続出。本が付箋だらけになってしまいました。特に特殊部隊ファン、ガンマニアの方は震えて読むべし。あと、映画「ヒート」や「RONIN」などが好きなかたも。


ところで。本文からちょっと引用しますね。
<「(前略)リドリー・スコットの『ブラックホーク・ダウン』を三回もレンタルして、その後限定のDVDまで購入してる。これは俺の偏見だが、あの映画が好きなヤツはロクなもんじゃねぇ。やっぱこいつはクロい」>
ブラックホーク・ダウン」ファンを犯罪者予備軍と断じる凄腕刑事。……わたしも大好きです、ブラックホーク・ダウン。3回以上見ました。もちろん限定版DVD持ってます。たとい作中人物のセリフとはいえ、あんまりだーッ(^^;。

ゴルゴタ―Golgotha

ゴルゴタ―Golgotha