平成若者仕事図鑑「書店員」

大型店では通常入社試験があり、初任給は20万円くらい。……NHK教育TV「平成若者仕事図鑑」、9/4のテーマは「書店員」。傑作エッセイまんが「暴れん坊本屋さん」で、書肆の実情の一片は知ってはいたものの、本屋さんはほんとに! たいへんですね……。

大阪の堺市だったかしら、大型書店にお勤めの女性店員が今回の主人公。「棚作り」と呼ばれる、本の並べ方、揃え方が売れ行きに如実に反映されるというからコワい世界です。極めてアイマイなリクエストを容赦なくしかけてくるお客さんを案内するのも重要な仕事。本に関する知識、つまり商品知識が豊富でなければならない。そして本に対してハナが効く、というか、勘が働かなければならない。

一定期間売れずに棚でお茶をひいている本を引き抜き、返本するのが書店員にとって悲しい仕事、だそうです。返本した直後にその本をお客さんが探しに来ることもしばしばある、というからコワいです。難しいですね。

あと、POP(一般に『ポップ』って呼ばれるけど、ピーオーピーが正しいのでは、と思うゴヤアキラ)づくりもやっぱり重要な書店員のお仕事。「しりだろ、しり」と、ピンクの紙に大書きされた文字に、一冊でも多く売ってやるぜ、という鬼気迫るものを感じました。ちなみにおしりのシェイプアップ法に関する本のPOPです。

月並みな感想ですが、ほんとうに! 本が好きでないと、いやさ好きで好きでたまらなければ勤まらないお仕事ですね。観ているうちに胸が熱くなってきました。わたしもつい書肆に足を運ぶのがおっくうになって、セブンアンドワイやアマゾンでポチリとやってしまうことが多いのですが、リアル書肆を、特に地元の書肆をこれからはいっそうひいきにしよう、と誓ったのでした。


ちなみに(?)、京王線千歳烏山駅北側の書肆「烏山書房」では、「戯言コンプリートBOX」、9/17土曜日の時点でまだ限定2名様まで予約受付中。ゴウゴウ。