日本の「民間軍事組織」

雑誌「フォーサイト」(新潮社)6月号をチラと読む。見出しを引用します。「紛争地域で活躍する日本の『民間軍事組織』〜アフガニスタン東ティモールで『日本政府の代理』として危険任務に就く団体がある。法律に縛られない『自衛隊別働隊』の知られざる実態。」とあります。地雷や不発弾、ときにはテロの危険にみまわれる日本人たちの活動のさまを一読して、ちょっと驚きました。
国外の民間軍事会社で働いていた日本人が死亡した、という事件はありましたが、この記事で紹介されているのは、もと陸上自衛官防衛庁職員で構成されるNPONGOなど。カンボジアで、地雷よりも多くの死亡者を出しているという、不発弾の処理を行うJMAS(ジェーマス)、すでに終了した東ティモールPKOを引き継いでいるJDRAC(ジェイドラック)、アフガニスタンで道路を舗装する日本の建設会社の危機管理を担う富士総合。JMASやJDRACは資金面、富士総合は人材の不足に悩まされているそうです。
より多くの刺激と興奮を求めて若者が自衛隊を飛び出し、危険地帯の傭兵となる、ということとは根本的に違う動機による活動なのだな、と、記事を読んだ限りでは思います。頭が下がります。


記事の中に「ホーチミン・ルート」ってあるけど、正確には「ホーチミン・トレイル」ではないのかな、と思いましたが、わたしのほうの記憶違いかしら。柘植久慶のグリーン・ベレー関係の本で読んだ気がする。
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