チェブラーシカ&ミトン

レンタルビデオ人形アニメチェブラーシカ」見る。不勉強で、きょうにいたるまで未見なのでした。あっ、同じカチャーノフ監督「ミトン」のDVDもこないだようやっと見ました。やはり表題作の「ミトン」*1がいちばんすばらしかったけど、ほかに収録されている短篇もとても良かった。どれも母親とこどもの日常を切り取る、という設定です。セリフがないので、いろいろと想像を膨らませることができます。いっけんさびしげなストーリーであっても、根底には強いユーモアの力がある。立体アニメでしか表現できないことがある。ロマン・カチャーノフ監督って、ユーリ・ノルシュテインのお師匠なのかー。初めて知った。


さて「チェブラーシカ」。……あっ! 高畑勲監督「パンダコパンダ」は「チェブラーシカ」の動物園のシーンにインスパイアされたのか! なるほどね〜。チェブラーシカの一作目は1969年、パンコパは1972年だから、間違いあるまい。
ビデオに収められた三本のエピソードは、どれもとてもステキでした。チェブラーシカの「ウラー」がカワイイ(^^)。ワニのゲーナの歌も素晴らしい。なにぶんソ連時代の作品なので、ストーリーは過剰なまでにお行儀がよいですが、それでも抑えきれない作家性が横溢している。監督がひとを見つめるまなざしの、なんと優しいことよ。……あっ! DVDにはビデオ未収録のエピソードが入っているのか! DVDも見ないと。くそー。

*1:レーザーディスク収録時のタイトルは、たしか『手袋』のはず