「女王の教室」議論沸騰

毎日新聞チラと読む。「TVドラマ『女王の教室』 賛否の議論沸騰」とある。番組公式ホームページの掲示板では、天海祐希演じる鬼教師に賛否両論が集まっている、という趣旨の記事。肯定派と否定派それぞれの意見が併記されています。
……まあアレだね、現実とフィクションとの区別のつかないひとがかくも多いということかね。ふだんからアニメや特撮、海外ドラマのような極端な設定、虚構性の高い世界観のものに触れていれば、表層的なものに惑わされることなく、ちゃんと娯楽は娯楽として、虚構は虚構として楽しめる批評眼を持つことができるんですけどね。話題? のエンディングを別にしても、本篇の演出の仕方からしてリアリズムと縁を切っていることは一目瞭然でしょう? 泉谷しげるが校長だしさ。肯定派であれ否定派であれ、まったく嘆かわしい。
ふだんふつうの辛さのカレーしか食べていないひとがいきなり「女王の教室」みたいな三倍カレーを食べたらそりゃ飛び上がるでしょう。いっぽうオタクは七倍や十倍ばっかりだから三倍でも甘く……いや、えーと、わたしが言いたいのはこういうことではなくてですね(^^)。以上はすべて戯言です。


わたしもネットでの評判にひかれてドラマを見てみました。第六回です。キャラはバツーンと立っていて魅力があるし、セリフを含むアイディアも、お話もおもしろいし、懲りすぎぎみのカメラ・アングルや陰影の濃い映像もステキ。……暗い廊下に、誰もスイッチに触れていないのに突然パパパパと明かりがともると、そこに「女王」が傲然と立っている……という笑ってしまうほどシビれる演出。
「ボーっと暮らすものども、覚醒せよ」というメッセージと、小学校での教育という題材がぴったりと一致しています。初回から見ておけば良かったなー。良い意味でアニメみたいな作品です。ふつうのひとのみならずアニメファンも楽しく見られるはず(^^)。視聴者の大半は、このドラマのおもしろさと、テーマやメッセージとをちゃんと正しい形で受けとめている、と信じています。