ブレイド1&2

ブレイド」を見ました。ドクロちゃんDVDのジャケットにも引用されているくらいにメジャー(^^)な作品を見ないわけにもいくまい、と思いまして。「ブレイド」一作目はDVD、「ブレイドII」はこないだテレビ東京で放送された、大塚周夫大塚明夫親子(!)が声を当てていたバージョンで見ました。
……こういう映画が多くの人に愛されるのだな、ということはよくわかるんですが、うーん。吸血鬼を狩るという魅力的な題材が、われわれのいま生きる社会が抱える問題とあんま関係ないのが、たとい娯楽映画としても、物足りない気がします。アクションも、撃つか斬るかどっちかにして欲しい。「ブレイド」だから斬るほうが主軸? 「どっちもスゴい」のが理想ですけど。まあ見る側はゼイタクということで。
そこいくと本邦の吸血鬼モノ、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(劇場公開版アニメ)は、近過去の日本を舞台に選んでいたり、という工夫もあって、ボーっと暮らすわれわれの頭をガンと殴って覚醒させる批評性が、娯楽性をそこなうことなく織りこまれていてよくできているな、とあらためて思います。