BSアニメ夜話「機動戦士ガンダム」

ゆうべ見ましたよ「BSアニメ夜話」! 「機動戦士ガンダム」!
「ぜったいにロボットと呼んじゃダメ。モビルスーツ!」って岡田さんが事前に釘をさしているのに笑う。
なんだかひどくおやつれのご様子な北久保監督が選んだお気に入りのシーン、ザクが真っ二つに斬られてドカーン、を見てると、リアルリアルと言われるガンダムも、やはり古典的な大衆芸能の伝統にのっとってつくられているのがよくわかります。ガンダムの果たした役割は、新しいイメージの提示とともに、古典の復権だったということがよくわかります。
「(ファースト)ガンダムの本放送は低視聴率ゆえに打ち切られた」という説が、氷川竜介のことばによって、公共の電波上ではっきりと否定されたコトがうれしかったです。なんかのムックで富野由悠季監督が言ってたけど、ちゃんと人気はあったらしいです。少なくとも名古屋では視聴率は言われるほど悪くなかった、とも。
この日に限らず、今週のアニメ夜話をずっと見ていて思うのは、どんな分野にもあてはまる法則「アマチュアは問題を複雑化する、プロは問題をシンプルにする」というコト。お話にしてもデザインにしても、クリエイターのほうはいっしょけんめい線を減らそうとするんだけど、机上の空論を振りかざすうるさがたは、線が多いことこそが完成度の高さにつながる、と思いこんでいる。福田監督みたいにガンダムに対する愛情のないひと(これは私見です)が「売れる」ガンダムをつくれる、というのがなにやら象徴的。
……わたしいまだに「ククルス・ドアンの島」だけ縁がなくて見てないんです。いかんですね。