「エイリアス 2重スパイの女」研究

エイリアス 2重スパイの女」第一シーズンを少しずつ見ています。ヒロインのシドニー・ブリストウには以下の属性がある。まず公的なもの、所属するものとしての属性は三つ:
1)犯罪組織SD6のエージェント
2)特捜班CIAのエージェント
3)大学院生
人間関係の中でのシドニーは次の三つ:
4)二つの組織両方の、上司との関係に悩むシドニー
5)友人との関係に悩むシドニー
6)家族である父や亡き母を大切にしようと努力するシドニー
合計六つ。ああ忙しい。もっともこの六つはそれぞれ重なってはいますが。この六つがとっちらかっているように感じられないところにこのドラマの偉大さがある。
毎回のお話には「事件あるいは人間関係の問題が勃発→行動→予想外のトラブル発生→解決」というフォーマットがあるわけだけど、今週は家族の問題、この週は友情の問題、今回はとにかく機関銃をバリバリ、とマンネリにならぬよう毎回趣向が凝らされていて、ほんとうに舌を巻きます。衛星放送の受信料を払う価値がある、と思わせてくれます。
『24』-TWENTY FOUR-も非常にドラマが錯綜しているけど、かなたは断じてあり得ない展開、しかもそれが連続することが画期的。こなた「エイリアス」には、既存のワクの中で新しいドラマ作りを模索する気概を感じます。
……なにぶんサスペンスなので、上記の属性や要素は二転三転していくので、まったく油断がなりませんが……。